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秘伝について。

ある先生は、
「秘伝の秘という字は、
古い字体では、示と必の組み合わせ。
つまり必ず示されている。」
と言っていました。

また、ある先生は、
「奥伝まで習っても
最初に習う動きが、その流派で最も大事。
初心から名人、達人まで、ずっと行っている。」
と話してくれました。

太極拳なら、円形。
意拳なら、立つこと。
八卦掌なら、歩くこと。
合気柔術なら、合気あげ等。
それぞれの流派の多様な技は、
その流派の原理に則っています。
その原理をしっかり身につけないと、
技は効きません。
また、一つの技のみを練習して、
名人達人の域に達した人がいると聞いています。
何が言いたいかというと、
名人、達人は、
一つの動きを、長い年月行っていること。
一つの動きの精度が高いということ。
です。
ここからは、私の経験ですが、
一つの動きを、丹念に行うと、
気持ちよさが出てくるので、長く続けたくなります。
精度を上げようとすると、ゆっくりになっていきます。
ゆっくり気持ちよさにひたる感じです。
武術の中の養生面が、気持ちよく、
体にも心にも良い効果があり、
他のものをやる気がしなくなりました。