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BLOG, 東洋的心気体づくり

東洋的心気体づくり4

1.心理面

私は20代のサラリーマン時代、
キックボクシングのジムに通っていました。
そこで、
四国出身の体の細い若者が入門してきました。
彼は最初とても気が弱そうで、
スパーリングをすると逃げ腰で、
片手でも相手できるほどでした。
ところが手足による防御をしっかり覚えてから、
反撃の一打が出るようになりました。

その後、私はアジア放浪して、2年半後、
日本にもどって、ジムに顔を出すと、
彼は見違えていました。
なんと、フェザー級のチャンピオンになっていました。
この時、会長さんが
「彼のような気の弱いタイプは
徹底的に防御を教えて、
攻撃は一手のみ、
例えば、
左回し蹴りのみ、
右ストレートのみ、
膝蹴りのみ、
という練習を何回も何回も、体に浸透するまで行わせ、
防御したら、自動的に攻撃が出るようにする。
これが上手くできるようになると自信を持ち、
大きく成長するものだ。」
と語っていたのを思い出しました。

学問でも仕事でも同じですね。

2.養生面

自分のエネルギーもれを防ぐ。
穴をすべて閉じる。
特に肛門と口。

ため息をついている時は大抵、
肛門や口、毛穴が開いて、気がもれている。
しゃべりすぎれば消耗する。

目も使いすぎれば、気がもれる。
現代は、気(エネルギー)を失う環境が多い。
耳、鼻もイメージで閉じ気味にして、
あまり酷使しないように。

出来るだけ、
体のエネルギーを無駄に失わないように
注意しましょう。

人は個人差があります。
自分の体力、気力に応じて、
適度にエネルギーを使いましょう
ということです。

3.護身面

自分のエリアを守る。

手足をゆったりとさせ、
大体、球状(伸ばしきらず、曲げすぎず)にしておく。
手足を伸ばしきれば、引っ張られる。
曲げすぎていると押される。
体が前のめりになると、引き込まれる。
後ろにのけぞると、押し込まれる。

円は強い。

手足を伸ばしきらず、曲げすぎず、
丸み、円をキープしていれば、よく守れる。
攻める時も、これを保つ。

相手が出てくれば、引き下がったり、
横にかわす。

相手が、襟首をつかんできたら、
こちらは相手のベルトをつかんで
上に引き上げ、
相手の重心をあげる。
こうすると相手は次の手が出にくくなる。
ただし、相手の身長が高く、
身長差が開いている時は無効です。

自分に力が無ければ、
とにかく相手に体を密着させ、
相手の手足の動きを封じるようにする。
打たれなければよいのです。

複数に囲まれたら、
つかまれないように、
逃げること。
つかまれたら体を回旋させ、
ふりほどく。
コマのような速い回旋で。

でも、
「君主、危うきに近寄らず。」が一番ですよ。

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