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水と生命

生命とは何か? 34 密教と量子論の接点2

[量子論]
・粒と同時に波の性質をもつ
[密教]
私たちは、個の存在でもあると同時に宇宙そのものでもある思想
[古代からの思想]
肉体と霊魂

[量子論]
・「真空のゆらぎ」と「真空の分極」電子全体が空間によって風にふかれる木の葉のようにゆらいでいるという現象、真空ではいたるところで粒子と反粒子がペアで生成し、すぐに結合して消滅する(対生成・対消滅)現象が絶えず起こっている。真空は、「無」と「有」との間を常にゆらいでいる。
(空間(真空)とは、宇宙の万物を生じさせ、滅しさせる母体(物質)である)
[密教]
空の思想
般若心経の世界
[古代からの思想]
すべては自然から生まれる
すべては循環している。輪廻の思想

[量子論]
・空間に万物は同化されている。私たち物質である実体は、10万分の1以下であり、空間こそが実体である。
・一個の素粒子が非局所的に宇宙全体に広がっている
・「この世」はすき間だらけであり、「空間」に占拠されている
[密教]
曼荼羅の世界
無限に広がる虚空の世界
[古代からの思想]
水(空間)を生命の根源と考える想思

[量子論]
・素粒子が意識を持っているとしか思えない現象をとる(観測すると粒に、観測しないと波の動きをする)
・素粒子は人間の意識を事前に察知する
・観測者の意識が「この世」の物質の存在をあらしめている中心的役割を演じているらしいということ。
[密教]
大日如来の思想
唯識論の阿頼耶識によって存在をつくり出している。すべては空である

[量子論]
・科学者が対象とするものは、確実に存在する。しかし、原子や素粒子は現実に存在するとはいえない。それらは、実在の世界に帰属するものではなく、存在するかもしれないという潜在性との可能性世界なのである。
(ウェルナーハイゼンベグル)
[密教]
自分自身の中に宇宙すべてが存在する

[量子論]
・宇宙は木の枝のように分限に枝分かれしてゆく。人の意識が現実を創造し、人の意識で無限に枝分かれする。個々の人の意識が、それぞれの世界を創造している。(科学者が実験を行い、何かを知ると、その科学者の世界は変化するが、他の人には何も変わらない。キャロル・レィの遅延選択実験)
・観測する意識という行為がなければ、「この世」は存在しない。
・日常レベルでは実質があって信頼できると見えていた世界が、実際原子以下のレベルで見ると、捉えどころない、気まぐれに動き回っているような粒子から出来ている。
[密教]
重々帝網(すべては繋がっている)
すべては、自分の心が創り出すもの。
仮想の世界
三界は唯心の所見
空の思想
天上天下、唯我独尊
[古代からの思想]
すべては繋がっている

[量子論]
・ひとつの行動が、どんな離れた場所にも一瞬に作用し、関連しあう。(粒子間の情報伝達による波束の収縮)
・私たちは、現実的に同時に存在することはできないが、「この世」の鉄則だが、素粒子は、時間的にも空間的にも二つの場所にいることができる。ひとつの世界ではない。
[密教]
仏の世界
[古代からの思想]
霊魂の世界
霊魂やたまの考え
この世だけでなく、あの世も存在する

[量子論]
・意識が現実を創造する。
・確率が実在を決定する
(可能性を秘める)
[密教]
祈祷
[古代からの思想]
祈り・儀式

[量子論]
・不思議な現象も、素直に受け入れる。
[密教]
密教、空海がいう理屈ではない、自分自身で三密し体験をすること。
[古代からの思想]
自然と共に生きていく姿勢

量子論と密教の世界には、共通点が多い。ここに真理を感じる。また生命の循環やこの世界の在り方などを感じとれる。

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