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骨を強くする方法

太極拳総合教程、陳炎林著より、

太極拳でいう気とは丹田の気である。
この気は清く平らかである。
平らかであれば和す。
和せば暢達する。
暢達すれば通行を阻むものはない。
「十三勢行功心解」中、気を論じたところは多い。
例えば次のごとくである。
「心を以て気をめぐらせ、努めて沈着ならしめば、
収斂して骨に入る。気を以て身を運び、
務めて順遂ならしめば、
すなわちよく利を便にし心に従う。」
「腹ゆるめ気沈めて骨に入るべし。」
「牽動往来(動きは全て)、
気は背に貼るべし。」
また「十三勢歌」中には、次のように言う。
「気は身躯にあまねくして少しも滞らず。」
「腹内は松浄(柔らかく清らか)にして気は騰然たり。」
「意気は君来るがごとく骨肉は臣なり。」
「意気均しく来たれば骨肉は沈む。」

意と気の関係は、
自動車の運転手とエンジンのようなものである。
意は運転手、気はエンジンであり、二者は
どちらの一つも欠かすことができないのである。

今は骨粗鬆症といわれる、お年寄りが多いです。
ですが太極拳等の先生方の骨は、高齢でも、
素晴らしくりっぱで密度が高い骨でした。
練功すると、気が全身にめぐります。
そして最後に骨に収斂されるようです。
それから体重は同じですが、体が重くなります。
(対する相手が重く感じます。)
自分自身は身が軽やかになってきます。

文章は昔の文で難しく感じるかもしれませんが、
こんな感じかなというふうに読んでいただければと思います。
辞書で字の意味を調べるのも楽しいですね。
それにしても昔の人の文は風格がありますね。
その辺を味わってください。

「十三勢行功心解」「十三勢歌」は、さらに昔に書かれた
秘訣、口訣の書です。

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