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太極拳と静坐

太極拳総合教程、陳炎林著より、
静坐の法(道教、仙道の)は
真伝がなければ無益にして有害である。
この場合も正宗たる太極拳の要旨にしたがって
練りさえすれば弊害は起きないのである。
心想を定め、、臍腹を緩やかに放ち、
我なく他なく一切の思慮をすべて外に置く。
そして収視反聴する。
(収視反聴とは五賊を謹み閉じることである。
耳に謹めば、すなわち耳は外を聴かずして、精は腎に帰る。
目に謹めば、すなわち目は外を視ずして、魂は肝に帰す。
口に謹めば、すなわち黙契不談(暗黙に了解)となりて、神は心に帰す。
鼻に謹めば、すなわち鼻は外を嗅かずして、魄は肺に帰す。
意に謹めば、すなわち志を用いるに分れずして、意は脾に帰す。
精、神、魂、魄、意、心、肝、肺、脾、腎、
それぞれ帰すべき所があって、各々その命に復する。
すなわち天心自ずから現れて、
特別な感覚が発生する。)

私はこの本に出会ってうれしい。
私の言いたいことはもう書かれているし、
まだ知りえてないことも書かれている。
誠にありがたいです。
太極拳をはじめとする内家拳の基本・養生法は
体をしっかりさせ、静坐を行なう基礎になるだけでなく、
ほぼ同じ効果を得ることもできます。
しかも安全です。
グランディング、重心の安定、心身の安定等。
現代社会は五感を酷使することが多いです。
特に、パソコン、テレビ、スマホを見続け
肝を疲れさせている人が多い。
上記にならえば、目を酷使すると、
魂を失うことになります。
五感をむやみに使わなければ、
その分エネルギーの節約になり、
より大いなるものを感じとれるかもしれませんよ。

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