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太極拳の名人の最後

楊健候は晩年、
床に入っても帯を解かず、
何かといえばすぐに目を覚まして練功した。
身辺に付き添った人は、
深夜、寝床がきしむ異様な物音を
よく耳にした。
民国六年(一九一七年)
健候は病なく逝った。
死去の数時間前、
夢の中で自分の命が間もなく尽きるということを知った。
健候はすぐに家族と門人を呼び、
あれこれ言いつけた後、
沐浴して着替え、
笑みを浮かべつつ逝った。
(一八四二年生まれ)

ヨガの行者、名僧も、自分の死期を知るといいます。
その秘訣は、
「何かといえばすぐに目を覚まして練功した。」
ここにあると思います。
体の通りをよくし、チューニングして、
体の感度が良い状態だったと考えられます。
こうなりたいものです。

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