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人の生命

人の生命とは何か。
人間とは。
なぜ、この世界はあるのか。
宇宙とは。
いつもおぼろげながら考えていました。
インドの聖典、バカヴァット・ギ―タ―の
戦争のシーンで、
アルジュナが友人で、神であるクリシュナに
「身内同士で争うのはつらい。もうやめたい。」
ともらすと、クリシュナは
「これはあなたの努め、やめてはならない。」
と言い。そして、
アルジュナに神のリーラを見せます。
戦争中、亡くなっていく兵士を巨大な神が
吸いこんでいく。
つまり、すべての生き物は、
神より生じ、神に帰すということ。
これと似たシーンが、
カルロス・カスタネダの著作シリーズにもあります。
全ての人の意識は巨大なイーグルの口から生じ、
また、亡くなるとイーグルの口に吸いこまれる。
しかし戦士と呼ばれる集団は、
人生をかけ、自分のエネルギーを高め、
世界の本当の姿を見通し、
イーグルの口には吸いこまれず、
イーグルの脇をすり抜け、その周囲を回るといいます。
東洋でそれに近いことをしているのは仙人。
普通の人の生命は誕生してから亡くなるまで、
エネルギーを消耗し続けます。
一方、仙人等は、逆に
エネルギーを高め、増幅させていきます。
死をも乗り越えていきます。
行きつく先は、経験しないとわかりません。
今の人間社会では、ほとんどの人が、
自分の生命の可能性を知りません。
自分の生命の可能性を知ることこそ、
本当に価値のあることではないでしょうか。

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