インフォメーション

BLOG

人間の可能性

私は武当派武術の太極拳、意拳、八卦掌等を習い、
それぞれ、達人に、お会いすることが出来ました。
達人はどれほど強いかというと、
言葉にするのは難しいです。
しいて言うと、驚異的に強い・・・。
同じ人間でこうも違うものかと思うと同時に、
人間の可能性は凄いものだと感嘆しました。
私の感じたまま、お伝えすると、
大木の様な4メートル位の巨人と対している感じ。
指先まで鋼のよう。
細胞一つ一つがエネルギーで充満している感じ。
プレス機械の様なパンチ。
動けば弾丸。
等です。
このように書くと恐怖の大王のようですが、
真逆で
恵比寿様か寿老人様のような穏やかな様子です。
その理由は筋骨を鍛えるだけでなく、
丹田を中心に養生法にのっとった体づくりをして、
五臓の状態が円満=感情も円満になるからだと思います。
(肝~怒、腎~恐、肺~悲)
その上、人徳があり尊敬されています。
先生方は、当時(江戸、明治、大正、昭和初期)の武術家と比べると、
我々は子供同然だと言います。
当時の武術家がどれほど高い境地にあったか、
もはや知るすべはありません。
武当派武術は奥が深く、仙人への道でもあります。
北京で、お会いした八卦掌の老師は道教を修行していました。
八極拳の老師は毎年1回は青海省の洞窟で修業している
ラマ僧の教えを受けていると話していました。
他の先生方からも仙人の話を複数回聞きました。
ですので、私の中では数百歳の仙人は実在しています。
この世はわからないことだらけです。
だから面白いですよね。
初学時、「こんな練習で強くなるのか?」と思いました。
ですが、先人の教えは確かなもので効果はじわじわ出てきました。
要は、体全体を協調させて動かすのがうまくなってきます。
より緻密に動くようになってきます。
そして丹田というエネルギー体を感じるようになり、
そこから力を発し、手足に導くようになります。
武術では、力を手足に導き発します。
仙道では、力(気)を丹田に集中したり背骨に通したり、
体内を循環(小周天)させ、気(エネルギー)を強化して、
最終的には、エネルギー体の分身をつくるまでになり、
仙人として長生きします。
気や丹田というものを感じ理解して、
それまで荒唐無稽に感じていた、老師、先生方の話が
腑に落ちるようになりました。
「この延長で老師のようになれる」
「この延長線上に仙人への道がある」と。
まずは、この門前に立ってみてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ページトップへ