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自強養生

読む養生法 (日本人強優化計画)

いつでも今がすべて。
今の時空に感謝。五次元目線で今を大事に・・・

人に優しく地球に優しくありたいものですが、体に余力がないと、なかなかできないものです。今の世の中、新しいもの、物、情報を追い求める文化が主流です。大抵、外に意識が向かっています。それが自分の心と体や、身のまわりに意識を向ける文化になれば、いろいろな摩擦や軋轢はなくなっていくと思うのです。
人は生きていれば、いいこともあれば、嫌なこともあります。いろいろなことに翻弄され、心身を疲れさせてしまいがちです。そこで提案したいのは、二つの道を同時に歩むことです。一つは普通に生活、仕事をして喜怒哀楽を感じている人生。もう一つは自分のエネルギーを感じ、それをしっかりさせて、そこから感じる何かを楽しむ人生です。

鍼灸マッサージの仕事を通じて、最近特に感じることは、エネルギーがもれているような状態の方が多いことです。原因は仕事量の増加や人間関係のストレスによるものと思われますが、そのような社会の状況に心身がついていけなくなっているようです。特に女性は厳しい状況になっているようです。また運動する時間もなかなかとれなくなっているようです。

色々な教室や道場がありますが納得ゆくものを身につけられたでしょうか。私自身の経験では、なかなか良い状態に行き着くまで時間がかかります。かなり、あちこちに足を運びましたが、良いところや先生がみつかっても、それなりに気力、体力が必要で、他の人と競争することもあるでしょう。ここでは出来るだけ短期間で心身の改善を自覚できるようにと思っています。

私は運よく、日本、台湾、中国で、治療、気功、武術の名人にお会いしたり、教えていただくことができました。その中には大変すぐれた養生法があります。五臓(特に腎)を養い、気血を養います。

よく、健康の為に型のある運動を習いにいって型を覚えられない。逆に肩がこってしまったなどと言われるのを耳にします。ここでは水がよく流れるパイプのような通りの良い体づくりからスタートします。

進歩のしかたは

1、感覚をつかむ。  気や、沈む感覚など。

2、功力が出てくる。 打つ、つかむ力など。

3、体が変化する。  骨格が広がる。体の密度が濃くなるかんじ。

というふうに自ら理解できるでしょう。ほぼ一人練習です。
体感を味わいながら行ないます。一人一人、身体の癖を知っていただき、それを調整していきます。
一人一人の体質、目的を考慮して行います。
進歩は推手等で確認できます。その際気づいたことを、お知らせ調整いたします。
養生法は心、気(生命エネルギー)、体の状態を、より良くする方法です。
丹田や体軸の感覚をつかみます。
心臓に負担をかけず五臓(特に腎)を養い内力を引き出します。
無駄な力を抜き重心を沈めます。腰回りが柔らかく安定してきます。
気血の通りを良くし伸縮の幅を広げます。
心地よさを求めます。元気が出てきます。
場所と時間の制約をうけない運動です。

自強養生法(練丹養身法) 項目

一段目

1 進み方  1)感覚をつかむ。 2)功力が出てくる。 3)体が変化する。
健康、護身、心の安定、一石三鳥。  生活術。 体から病を取り去る道。 気質を変える道。 心身の観察。

2 進め方  バランスチェック。 背中認識。   自分のスイッチをみつける。  足裏の観察。 波圧。 立ち方確認。
透明。 インスピレーション。 成長発達。 新陳代謝。  エンドルフィン。 脳細胞活性。 気持ち良さに乗る。
休みながら運動。 痛むところから吐く。 人の体は皮袋。 70パーセント水。

3  練功  開合(肺肝)伸縮(腎胃)。  波。 立円。 押。 気功。 背骨うねり。

4  上げ手。 推手。

二段目

5 沈  安定  大木  地球とつながる。 パイプ。 地球と同調。

6 波  伸縮  海月  空間と交流。 アメーバ。 自然への回帰。 円環。

7 養  観察  五臓  感覚の幅を広げる。 色受想行識。
今、ここ、ただ、ある。 一瞬一秒、未知と向き合う。
五臓気功。 五臓と感情との関係。 五臓の強化。 感情の安定、円満。
腎、命門、丹田に手を向ける。 腎と手先をつなぐ。 反応をみる。

三段目

8 守一。 エネルギー増幅。 球体キープ。 球不争。 自分のエネルギーと共にある。
エネルギー満ちる感覚。 消耗させない。   重い波エネルギー感じる。 体密度濃くなる。 細かい観察。
まとまり感が出る。 軽く動ける。 自律神経整う。 エネルギー充電。

9 時間。
静中に動(波)を求め、動中に静(沈)を求める。

推手で進歩が確認できます。
これらには1回の説明で済むものと長く練習するものがあります。
これらを覚えて身につけて、いい感じになったら終了です。
それからは一人でできます。
私より強くなったら卒業です。

一段目・・・。

自分のエネルギーと共にあると気持ちいいものです。それに(今に)ひたる。
温泉に入っているように。立っているだけで快い。ただ居るだけで心地よい。を目指しましょう。
養生法は生活術です。体から病を取り去る道であり気質を変える道です。総じて心身の観察に尽きます。自分の心と体の弱いところや病を抜き去り全身に気血をめぐらせ一つ一つの細胞を充実させ内臓の状態を良くし体を丈夫にしていきます。
内臓と感情は密接な関係があります。体質がかわると気質も変わります。すぐ怒り、不安、恐れにゆさぶられていたのが、だんだん穏やかになってきます。
激しい練習より地道な、よく心身を観察しつつ行う練習のほうが効果がありました。すべて私が体験したことですので、私ができたところまでは、お伝えできます。
生活や仕事の中で生かしていただきたいと思います。
目標は空間や地球とつながることです。目標は高く、山登りの様なのです。だから、些細なことは気にせず前進です。また、これらを行っていると気持ちよくなり些細なことは気にならなくなります。いつのまにか、健康、護身、心の安定が得られます。まさに一石三鳥です。

バランスチェック・・・目をつぶって両手をあげると大抵、左右の高さが違っています。そして低い方の背中を注意深く触れていきますと、硬いところや張っているところがみつかります。そこが左右のアンバランスの原因です。ストレッチや運動を行う時そこを意識して、伸ばしたりほぐしたりして下さい。骨盤の左右の高さの違いや背骨のずれは、骨が動いているのではなく筋肉の緊張などで引っ張られておきています。筋肉の緊張は、過度の運動、疲労以外にも内臓の疲れでもおきています。

肝~怒り、目の使いすぎ、飲酒

心~忙しい

胃~思い悩む、偏食

肺~悲しみ、タバコ

腎~恐れ、不安、長時間労働 など。

背中はその方の履歴書のようです。背中をよく認識して体の癖を、ご自分で把握していれば不測の事態をさけることもできましょう。

一人按摩
立位で腕ふり体回旋運動、座位で背骨をたわませU字(前から見て)回旋する時、体の癖や背骨、内臓を意識して、お体を自分でマッサージするように、行ってみてください。背中が温かくなるまで行うと効果的です。血液がめぐり、細胞が新陳代謝しています。この方法は小さなお子様を持つお母さんでも「これなら出来る。」と喜ばれた運動です。
体回旋運動をする時、内臓に刺激が行くように。腕を高めに動かせば、肺や心臓に刺激が入り、横に大きく振れば、肝臓や胃に、低く行えば、腎臓に刺激が行きます。五臓を養うように、マッサージするように行いましょう。内臓をねらって伸縮、ねじりを入れれば良いのです。体をねじると気持ちよく筋肉が伸びます。そして伸びた筋肉がゆるむ時、血液がよく流れます。体をよく観察して気持ちよさや、体があたたかくなるのを感じてください。次に体の動きを静めてゆき、そのまま、ゆったり動いていてもいいし、立禅、座禅になってもいいです。
五行の中で母親的存在は水です。五臓では腎です。腎は母親から受け継いだ先天の精を宿す所で重要です。腎、丹田をしっかり養うと、自動的に、水木火土金の順に良くなっていくようです。

腎ー> 肝ー> 心ー> 脾胃ー> 肺

逆に、心身を酷使すると、関連する臓器は疲れます。また、内臓の状態は、体表にあらわれます。
心と体が、今、何をやっているか、よく観察しましょう。
呼吸(お腹のふくらみ、ちぢみ)を感じつつ、そして、入力 (目、耳などから入ってくる情報)に、過剰に反応せず、出力 (話す、行動するなど)は、注意深く選べば、エネルギーを無駄に失わずにすみ、体調をキープできます。感情の安定、円満につながります。

自分のスイッチをみつける・・・これから紹介する運動や、皆さんが今まで行った運動の中で、気分を変えたり、エネルギーの感覚をつかみやすいものをスイッチと呼んでいます。いつでもどこでも速やかにいい状態にするスイッチを身につけましょう。

立ち方の確認・・・足を肩幅位にして膝とソケイ部をゆるめて、足の裏に骨盤が乗っているのを確認して、その上に、お腹が乗っているのを確認して、その上に胸が乗っているのを確認して、その上に頭が乗っているのを確認して、頭のてっぺんから十円を落とすと、おしりの穴からチャリンと落っこちるように。いかがでしょうか、体がしゃんとしましたか。
ダラっとするとか、リラックスするのとは違っていて、体の骨を木のように、身は全部、地面に落っこちるような感じ。中心軸はしっかりあって、余計な筋肉の緊張は一切ない感じ。推手をすれば、すぐ、うまく出来ているかわかります。緊張なく力が通ります。
誰もが、じっと真っ直ぐなど立っていられません。微妙に体重移動を常にしていて脳が体をコントロールしています。足の裏の今どこに圧がかかっているか観察してみて下さい。足の裏をよく感じようとするとムズムズした感じがします。そして体重を左右に交互に移動させていると、波のような感覚が出てきて面白いです。それを体感してください。
立ち方確認して、膝とソケイ部をゆるめて尾骶骨を丸めぎみにすると腰がまっすぐになり、胸は張らず楽に、背中の通りがよくなり、足の力が体幹を通って腕に伝わります。押されてもどっしりしてきます。上半身の緊張が抜ければ抜けるほど、体の通りがよくなるほど地面の力が使えるようです。

気持ち良さに乗る・・・ストレッチなどする際、気持ちいい程度に伸ばし、あまり脳に痛い刺激を入れないようにします。痛い刺激を入れると筋肉が収縮してしまいます。気持ちいい刺激を入れ、体の反応を見ます。筋肉はゆるみ、血行は良くなり、細胞は新陳代謝します。そして体は回復、丈夫になる方向へ向かいます。
猫を見ると、とても参考になります。気持ちいいことばかりしています。
手も足もピンと伸ばすと緊張します。90度に曲げると、やはり緊張します。できるだけ緊張のない角度で、大体、円形になると思います。脇をしめずにゆったりさせ、すべての関節をゆるめてニュートラルな状態にします。要は気血がよく流れれば良いのです。あたりまえのことを言っていますが、このあたりまえがなかなか出来ないのです。運動はきつくやる必要はありませんが、背中が温かく感じる程度まで行うと温かい血液が流れます。これを継続していると体の調子はよくなり、実際に自分で体の変化が感じられるようになります。
体の通りがよく血液がよく流れていると、細胞は新陳代謝し成長発達していきます。

あれこれ覚えるより単純な運動を長く行う方が、早く功力がつき体質も変化します。急ぐ必要もなく心臓に負担をかけずに、無理なく体質改善できます。体質が変わった時、気質も変化しています。単純な運動を長く行っていると、気持ちよさ(ランナーズハイのような)が出てきます。それに乗ってしまうのがいいです。身につけるコツです。シンプルな運動を長く行っていると気持ちよくなって、今度はやめられなくなったりします。この時、脳内では、エンドルフィンなどが分泌され脳細胞は活性化します。
休みながら運動する感じで。筋肉は多少使いますが、できるだけ使わず、緊張させず体内を水が動くように。
動かしていて、動きにくいところや、つまっているところや、痛むところから、息を吐く感じでおこないます。
立禅を行うときは温泉につかっているように。自分を疲れさせないことが大事です。
人の体は皮袋のようで70パーセントは水です。それを感じるようにしましょう。
立ち方を確認して左右の足に体重を、ゆっくり交互に移動させます。イメージを少し使い、水が右の足から、お腹を通って左の足へ、左の足から右の足へ、これをゆっくり繰り返します。波のような感覚が出てきたらそれを楽しんで、ゆったり立つか、ゆっくり歩きましょう。

養生と護身。
手を広げて胸を開いたり閉じたり(開合)運動の時、肺を意識して開いたり閉じたりして下さい。手を横に出す時、肝臓から出すつもりで。体を伸縮させる時、胃も伸び縮みするように意識して下さい。
手で前を突く時、腎臓から出すつもりで。筋肉だけで行うより力が入ると思います。実際、感じが変わってきます。長くやっていると、体も変化、充実してきます。力んだり速くやる必要はありません。楽しく気持ちよく、できる範囲で行ってください。
手のひらをこすりあわせ、1センチほど離すと自分のエネルギーを感じます。それを膨らませたり縮めたりして感覚を強めたら、もう気功の状態です。手の動きとあわせて体内も感じてください。膨らんだ時に体内に気が満ち、縮んだ時には気を圧縮するというふうにして体にエネルギーを充電しましょう。

私は子供のころから、いろいろやりました。剣道、柔道、サッカー、空手、キックボクシング、ここまでやると、才能、スピード、体重、身長、その壁に悩みました。それから、スキー、サーフィンなど、自然相手のスポーツをやりました。海外放浪して中国で太極拳を見て、推手で、お年寄りが若い人に勝ったり、若い女性が男の人に勝ったりするのを見て、これはおもしろいと思いました。推手はバランスのくずしあいっこです。推手をやると、相手の体の硬軟、強弱等がわかります。武術をやっているうち、本当に強い人と対すると、技は何ひとつ通用せず、体作りが大事なことに気づきます。名人達人は、体の密度が濃い感じです。

推手・・・立ち方確認して、二人で、お互いに半歩片足前にして、前の手の甲側を合わせ、お互いに腕で円を描きながらバランスの崩し合いをします。この時、膝やソケイ部はゆるめ、中心軸を意識して、肩や腕は力まず腕は伸ばしきらず丸みを保ち、体をポンプかバネのようにして。いままで説明した体の状態が出来ているほど強くなってきます。軸がしっかりし安定してきます。
このようにして気血の通りを良くし伸縮の幅を広げ、無駄な力が抜けるようになります。

二段目・・・。

今はストレス社会、忙しすぎて、つい攻撃的になったり攻撃されたり、攻められると、自分のエネルギーがかけるような、しぼむような感じがします。そこでさらに「自分が悪い」と、自分を責めてしまうと、自分が最大の敵になってしまい、ますます自分の首をしめることになり、思い悩めば胃の裏が硬くなったりします。
そこで、おすすめするのは大木のイメージです。大木になり大地に深く根を張り、天地とつながるように。大きく枝を広げて光のエネルギーを吸収します。気功と組み合わせると、さらに効果的です。手のひらをこすりあわせ、1センチほど離すと自分のエネルギーを感じます。それを膨らませたり縮めたりして感覚を強めたら、手のひらを下に向け、上下させ、イメージを使い足下、頭上に広げ、あとは体と手の動きは自由で。体の上下からのエネルギーの流れを感じています。この状態を保つようにします。

立禅の練習を始めた頃、夜、公園で練習したのですが、冬は顔や手が冷たいし、夏は蚊に食われるし、肩は凝ってくるし、こんなんでいいのだろうかと、よく思っていました。今は優れた方法と思っています。体の硬い方は、腕ふりや、体回旋運動を行い体が暖かくなってから、呼吸によって、お腹がふくらんだり、ちぢんだりしているのを観察します。手をお腹の前に、ボールを抱えているような形で。ボールは、お腹と共に伸縮していると感じ。伸縮に時間が加わると、波です。波の感じが感じられると気持ちよくなってきます。イメージと手を使い、ボールをだんだん大きくして、体がすっぽり入る大きさになったら、ボールの中を、自分の好きな色の光で満たせて、その中で、私たちの体がアメーバかクラゲ(海月、水母)のような、原始的な生命体に戻ったと、イメージして、ふくらんだり、ちぢんだり、波にただよいながら、周囲の空間と交流してみて下さい。周囲の良いエネルギーを吸収していると、イメージしてみて下さい。波と圧力が、なんとなく感じられると良いです。
すべては円環。自然への回帰を目指しましょう。
手のひらをこすりあわせ1センチほど離すと、自分のエネルギーを感じます。それを膨らませたり縮めたりして感覚を強めたら、手のひらを腎、命門、丹田に向け、ボールを抱えている形で温養します。
その手を少し膨らませたり縮めたりします。その時、腎、命門、丹田も、イメージで少し膨らませたり縮めたりします。   体回旋運動を行うとき腎と手先をつなぐかんじで行います。そして体の反応を観察します。
このようにして体内を伸縮して全身の血流をよくし気の感覚、波の感覚を得、重心を沈めます。

三段目・・・。

手のひらをこすりあわせ、1センチほど離すと自分のエネルギーを感じます。それを膨らませたり縮めたりして、感覚を強めたら、手のひらをお腹に向け、ボールのような圧力を感じています。この状態を保つようにします。推手したり、手合わせしたりする時、このボールのような圧力、球体をキープすると、相手に攻め込まれにくくなります。争わずぶつからず、かわせます。また自分のエネルギーと共にある感覚があり安心感があります。
エネルギーが満ちる感覚を感じられたら、それを消耗させずに増幅させます。

立ち方確認して、前の空間を腕と体全体で受け返す。その時、空気の重さを感じるように。
波や気の感覚に、静かに圧力をかけます。細かい観察がポイントです。うまくやりこんでゆくと、体の細胞がクリームのような、密度が濃くなるような感じがします。丹念に行うと体にまとまり感が出てきます。
内臓(特に腎)が養われてくると軽く動けるようになります。これらの運動を少し圧をかけて、やりこむと、エネルギーが濃くなってくる感じがします。この時に肛門を閉め気味にして吸う息にのって充電する感じで。
よくわからなくても誰でも手を数回こすりあわせると静電気が発生します。手のひらを近づけたり離したりしてその感覚を楽しみ、次第に密度を濃くするようにして、エネルギーボールのようになったら口から丹田に導き体にエネルギーを充電して下さい。
スポーツ、仕事、勉強など、ほとんどの人間の活動はエネルギー消耗していきます。エネルギーを回収できるものは少ないと思います。とにかくエネルギーが充実してくると気持ちよくなり、いらないことは考えにくくなります。
目的をエネルギーの円満にすれば、おのずと行為の適量がわかるでしょう。

物事に習熟するのには時間がかかります。内なる強い力を得るには、通りのいい体づくりをして、今まで紹介したような運動を、気持ち良さに乗り長く練習することです。時間をかけただけ効果が出てきます。そしてその効果は衰えにくいです。先人、老師達が証明してくれています。感じをつかんでしまえば一生ものです。多少休んでも衰えません。気の感覚が強まってくると、体にエネルギーが満ち気持ちよくなり細かいことが気にならなくなります。
「静中に動を求め、動中に静を求める。」いろいろな人が、いろいろな解釈をしています。
私はいつも実感できるものを求めていました。静中に波の感覚を求め、動中に沈む感覚を求める。これならわかりやすいと思います。行いやすいと思います。
このようにして丹田、五臓(特に腎)を養い内力を引き出し自分にエネルギーを充電し推進力を得ます。

目標は心身共に高いエネルギー状態でいること。心身円満。このような心身の状態になる方法を皆様に面白くうまく伝えていること。相手の心・体の状況に応じて養生法を伝えていること。 いつも元気、爽快で、体は硬いところはことごとくほぐれ柔らかく軽い。体が練れ、江戸時代の武士の様な体を体現している。いつも心は平安、平常心でいること。
さらに心を大きく広くして空虚に軽やかになれば申し分ないと思います。
透明は七色の光の集合で波動が高い。そのような精妙なエネルギーの空間にいて呼吸していることは、まったく稀有でありがたいことです。天地に感謝です。

私は小中学生時代、背が低く、運動は好きでしたが弱いし下手でした。幼馴染に強い子がいて、大体、庇護されていましたが、中3の時、1回トイレで数人に脅され蹴飛ばされました。 その理由は同じクラスの美人の女の子を呼び出して来いと言われたのですが、私は「自分で行け」と言ったのです。一方的にやられて悔しかったです。自分の非力を情けなく思い、その日から強くなるため、いろいろし始めました。蛍光灯のひも(大体自分の額の高さ)を回し蹴りなどするからスタートしました。強くなること、能力を高めることが私のテーマになりました。

高校時代は、とにかくきついクラブがいいとサッカー部に入部しましたが、ボールより地面や木の根を蹴飛ばし、捻挫しまくり両足首、両膝、両股関節すべて痛め、いつもどこかが痛む状況で、2年生の時は半年以上練習に参加できませんでした。階段は手すりを使わないと登れず、道路の微妙な傾斜も気になるほどでした。この時整形外科や整骨院で、少しも良くならなかったのが後で鍼灸師になった理由の一つです。この間サッカーはできませんでしたが、毎日グランドへ出て上半身の筋トレをしていました。半年位たって、足の痛みが薄らいできてから少しずつメディスンボール(砂の入ったボール)を蹴るというより押しはじめました。そうしているうち普通のサッカボールが軽く感じられるようになり、普通にボールを蹴ったり走ったりできるようになりました。さらに高3のときから空手を始め砂袋や、木、タイヤ、電信柱を蹴るというより押すかんじで足のすねをきたえたところ、それからは怪我しなくなりました。接触プレーも恐くなくなり、むしろぶつかってきた相手が倒れるようになりました。この時、自然に自分でリハビリのトレーニングをしていたのかと、後でリハビリ病院に勤めた時、思い起こしました。高校時代(1977年頃)はリハビリという概念は、まだ世間的ではありませんでした。
昭和63年12月~平成3年7月 アジア放浪約2年半。
インドでは、ヨガ自然療法病院に3ヶ月半滞在。チベット亡命政府があるダラムサラに1ヵ月半滞在。ダライラマと握手できました。スリランカで1ヶ月、鍼の講習を受けました。
中国では、太極拳の推手を見ました。若い女の子や老人が若い男の人に勝つところを見て、興味を持ち、習い始めました。気功も習いました。この時、潰瘍性大腸炎の友人は、気功治療を2ヶ月半受け、日本に帰ってからも再発していません。その後、北京で気功の講習を受け、その時のメンバー5人で四川省峨眉山とチベットに行きました。この時のさまざまな経験で、ロジカルな思考パターンが180度変わり、精神的世界もありかなと思うようになりました。峨眉山で、らせん状の雲や、薄紫色の帯が地上から空へ立ち上がっているのを見ました。
フィリピンでは、8ヶ月スピリチュアルヒーラーのもとに通いました。ヒーラーはオイルマッサージ、鍼、サイキックサージェリー、占い、人生相談、エクソシスト、警察からの以来等、お客の状況にあわせて何でもやっていました。

今まで様々な武術、気功等を習いました。その中で大東流合気柔術の先生は95歳まで生き、最後まで頭脳明晰で、その技は素晴らしく、今でも私の理解をはるかに超えています。先生は明治生まれで、先生の師は会津の武士です。幕末から明治の気風はこういうものであったかと髣髴させる人でした。眼光が凄く、龍の目という感じでした。厳しい先生で、人をほめることはほとんどありませんでしたが全員の練習を見てくれていました。印象深いのは上位の黒帯の先輩が後輩に指導している時、「君、その人にそんなに激しくやってはいけない、前の若者には、その指導のしかたでよいが、その人の年齢を考えて前の日まで、どういう生活をしていたか感じないといけない。」と注意した時、先生の観察力の鋭さや優しさを感じました。この道場で柔道着が汗でびっしょりになるまで押さえたり投げられたりしているうち、半年もしたら重心が沈んで力の抜けた体になっていました。ここの練習は思いきり力を入れて押さえてくるのを、力を入れずに持ち上げる練習が主体でした。先生が亡くなった時、骨がりっぱで骨壷に入りきらなかったと聞きました。当時、私は病院勤めで、薬を多く取った人の骨は焼くとぼろぼろになると聞いていました。この違いは何なんだろうと思っていましたが、今の私の確信は、「骨と脳神経は生きている間は衰えない。」です。どのように毎日を過ごすか、何を食べ何を考え、どのように体を扱ったかで決まると思います。
八卦掌の先生は、全身エネルギーが満ちていて拳で打ってもこちらの方が痛い程でした。しかし手足を硬い物に打ちつけるような練習はせず、内臓を養い気血を全身にめぐらし、一つ一つの細胞を充実、強化した結果そのような体になっていました。当時81歳でした。お顔は血色良く目はきらきらしていました。また凄く健脚でした。ですが昔の写真を見せていただいたら30代は胃を病み、やせてげっそりしていました。日々の錬功(内功)で、このように体が変化していったとのことでした。「合理的(東洋医学的)で、心臓に負担をかけずに出来、元気が出てくる。年をとってもできるし衰えない。人を打つより世界と向き合うようになる。」と先生は言っておられました。今は道教の修行をしているとのことでした。私は先生の人柄、生き方にしびれてしまいました。これらの武術を練習しているうち、本当に強い人には技は通じず体作りが大事ということを知らされました。体が変わると意識も変わるようです。徐々に武術の闘う面には興味がなくなり養生面や意識の変化に関心が移りました。
私の先生方は細かい説明をしませんでした。「自分でつかむもの」と言っていました。昔の先生方は、だいだいそうです。自分で考え、自分で取るものという考えでした。いい質問をすると、いい答えが返ってきました。それまでに、ずいぶん時間がかかっています。ポイントは感覚をつかむことです。そうすると、いろいろわかり始めます。武術の世界は強い人がさらに強さを求めるケースが多いです。お年寄りや弱い人は、なかなか寄りつけません。しかし武術の中の養生法、基本功は、実に多くの人を益するものであると思うのです。

平成4~7年、熱海や箱根のホテルでマッサージの仕事をしながら鍼灸学校に通いました。
平成7~23年、病院のリハビリ室勤務、末期がん肝硬変専門の病院勤務、鍼灸院、整骨院勤務、スポーツクラブ勤務等、鍼灸・按摩・マッサージ・指圧師の資格で働けるところは、ほぼ経験しました。
2番目の病院勤務時代、自分より若い患者さんが、難病やがんに苦しみ、亡くなっていくという現実を体験しました。現代医学、東洋医学、様々な治療法をしても救えない人はいます。当時、私は30代後半、30代半ばの女性が小さな子供を残して亡くなってしまったのが最もこたえました。一番若い患者さんは14歳、白血病や悪性リンパ腫でした。今、私は予防医学、養生が大事とつくづく感じています。
平成23年4月~現在 病院勤務時代の同僚と再会し共同運営する。
治療でお客様の体の状態がよくなり喜ぶ顔を見たい。それにプラス弱い人が丈夫になっていく過程を見たい。東洋思想を知っていただき病気を未然に防げるようになっていただきたいと思って日々仕事しております。

これからのヴィジョンは
人々の価値観はスライドしている。
地球環境はより良くなっている。
日本の歴史文化を学び、日本の水、森林、海洋資源を守っている。です。

一は、精、気、原初のエネルギー。現代は変化、多様、展開の時代で、一はどんどん薄くなり、病気、アンバランス、摩擦を生んでいます。一に向かえば、いろいろなことが自然に解決されると思うのです。
弱い人こそ丈夫になれる。気持ち良さに乗って、無理せず丈夫になる。
重心を沈め内臓を養いエネルギー充実すると、心身双方心地いい。
心臓に負担をかけずに丈夫になる。快いから続けられる。体が変われば意識も変わる。
自分が一番おもしろい。世界と自分をより深く知ろう。
細胞力発輝! 体内力発動! 日本人再生! 東洋には丹田力がある!

この方法は、あまり世間的ではありません。派手さはないし、一見するとつまらなそうです。おそらく、今、健康で人生もうまくいっている人は関心を持たないでしょう。しかし心身両面に良い効果がありますし内部感覚をうまくつかむと、これほど面白く深い世界はありません。瞑想の世界にも通じます。かつての私のように人間関係に悩み、体も弱い方の役にたてればなによりです。日本再生の一助になればと思います。お読みいただき、ありがとうございました。

追記
私は普段、時間が空くとこれを行っています。
歩行、腕ふり等の軽い運動をした後、全身リラックスして立つ。そして全身で運動の余韻を感じる。
それから手をアサガオのつぼみが開くような形にすると手のひらにピリピリ、チリチリと気の感覚が出てきます。
また、腹内に充満感や圧力を感じてきます。
手のひらを腹(丹田)の方に向けると尚、感じるでしょう。
感じにくい場合は、また手をダラットさせてからやり直してください。
手は夏みかんをつかむような形が感じやすいかもしれません。
力まず、各関節はゆるめたまま、手腕は、静止でもよく、また自然に動きが出てきたら、
それに乗って指、手首、肘、腕の角度をいろいろ変化させて体内でどう感じるか観察してみて下さい。
要は体内(丹田)にエネルギーが充実すれば良いのです。
腹内に充満感や圧力を感じる状態を保つようにします。
そしてゆっくり歩く、ゆったり立つ、座る等します。
筋力はほぼ使いません。簡単なことが実は秘訣です。
通りの良い体ほどわかりやすくなります。
手のひらを腹(丹田)に向けるとエネルギー充電されます。
その際、磁力のような波のようなエネルギーの感覚を楽しみます。
最初は希薄な感じがだんだん質量感がでてきます。
それから圧力感が出てくると体がポンプのような感じになってきます。
そして実際に力強くなってゆきます。
これは私の会得したところで流派によって諸説あります。

私は楳本法神(群馬県勢多郡北橘村箱田にある木曽三柱神社の法神流剣法伝統碑によれば168歳で没したとある。)
寺田宗有、白井亨、中村一心斎といった剣の達人を尊敬し追求しております。
白井亨は勝海舟の氷川清話に登場しています。残念ながらその流派は失伝しています。
推測ですが、彼らが桁違いに強かった秘訣は練丹にあると感じています。

江戸時代、多くの剣豪は参禅していました。
白井亨は寺田宗有の弟子で白隠の伝えた内観法や練丹を重視していました。
白隠は白幽子という仙人からその方法を教わりました。
太極拳、八卦掌、(形)意拳等は道教(仙道)の影響を受けています。
現在ほとんどの武道各流派は立ち方三年歩き方三年といった地味な稽古や丹田を重視しなくなりましたが、
大東流合気柔術や上記伝統武術の稽古では自然に丹田や足腰が練れました。
私は幕末の気風が今の日本に蘇ればいいなぁと思っています。

寺田宗有の言葉
「壮より八旬に至る迄練丹自強する事、夙夜懈る事なく、終に一旦豁然として見性得悟の大事を究め、
仏祖不伝の妙、其天真に貫通することを得たり」

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